客先常駐型は、IT業界では一般的な働き方で多くの企業が行っている。自社で開発するのではなく、派遣する仕事のやり方であるが、この常駐エンジニアに求められるスキルがある。仕事を遂行するために必要なスキルは当然だが、先を見据えてコミュニケーション能力など対人スキルを磨くことが重要だ。なぜかというと、客先常駐型は中高年の常駐エンジニアに厳しく、派遣先から敬遠されるからである。
大半のケースでは、30代から派遣先が減り始めるので、管理職としてまとめ役になるか自主退職するかを迫られる。管理職になった場合は現場で、技術者として関わることはできなくなり、派遣コーディネーターのような役割を担う。そのために、純粋に技術者としてシステム開発などすることが大好きなエンジニアは敬遠する傾向がある。もし、技術者としてその先も現場に関わりたいなら、独立もしくは転職して抜け出すのがいいだろう。
IT業界ではフリーランスで働いている人が多いが、年齢の問題で会社にいにくくなるのも理由である。もちろん、独立してフリーランスとして働くなら全部一人でやるので、さまざまな能力が必要になる。その中でもコミュニケーション能力がとても重要で、人脈を作ったり営業活動など、仕事を継続的に受注することに直結するのだ。また、独立せずにそのまま会社で管理職として働くことになっても、まとめ役として対人スキルが重要になる。そのために、常駐エンジニアの頃からコミュニケーション能力を磨いていくことが大切である。